AQUA LABO

アクアラボ

AQUAVISIONSCREWであるカメラマン山内が、
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
ウエディングアドバイザー 有賀明美さんの講演会に参加しました。
その際のレポートをお届けします。

有賀明美さん レッスン

誰かの未来を創るウェディングプランナーというお仕事

〈 はじめに 〉 ウォーミングアップとして、

・結婚式を作る人に求められる事とは何か
・「結婚式って○○!」… 初めて会った新郎新婦さまにどう伝えるか ・あなたにとって理想のウェディングプランナー(自分の職種)像とは何か

をシートに書き、隣同士で見せ合った。

〈 講演内容 〉 有賀さんがウェディングプランナーになりたての頃に目指していたことは、新郎新婦さんの要望を 100% 叶え、失敗せずに婚礼を終えること・プロはおすすめのものをミ スなく提案するものだと思っていた。

仕事をこなせるようになった時、挫折を経験。
自分が目指していた 100% とは何なのかがわからなくなった。
それからは徹底した「観 察」をするようになる。
これまでの打合せでは 2 人の「ことば」を細かくメモしていたが、挫折を経験してからは 2 人の表情をキャッチするようになった。
いつどんな時に笑うのか、どんな時に目を輝かせるのか、曇った表情はしていなかったかなど。

そして、新郎新婦さんの「心の温度」を読み取ることがプランナーにとっての存在意味だと気づ いた。

例えば、バージンロードを誰と歩くのかを聞いたときに「父と歩く」と答える人が多いが、間があいて控えめに答える人、笑顔で言う人、など様々な人がいる。その温度の違いに気づき、アクションを起こしていく。

ある新婦は少し控えめに「父と歩く」と答えた。なぜなのか気になり新郎に聞いてみると、
「家に帰ってもあまり話さない。妹たちとお父さんは仲がいい。⻑女だから厳しく育てられたみたいだ。」と。
新婦のお母さんにも電話して探り探り聞いてみると、「⻑女だから厳しく育ててしまった。でも一番大事に思っているのも一番可愛がっているのも⻑女だとお父さんは言っていた。」と。
そして、結婚式当日。まだ二人のわだかまりは取れていなかった。

有賀さんがとった行動は、挙式前に2人だけの時間を作ること。 チャペルでの記念撮影の合間に怪しまれないように全員が一旦はけた。
外からこっそり中を見ていると、お父さんが新婦さんに何かを言っていて、新婦さんは涙をぬぐってい た。

挙式が始まり、新婦さんとお父さんが入場。2人は泣きながら笑顔で入ってきた。
挙式前のたった5分間を作ったことで何かが変わった。

100%の「ありがとう」は想定内のことだけど、
新郎新婦さんの「本当はこうしたい」 という気持ちを汲み取ることで
100%の「ありがとう」は越えられる。

私たちウェディング業界に携わる人たちの役割とは、結婚式を滞りなく創ることでは なく、
結婚式の次の日から始まる二人の未来に幸せを増やすこと。
「プランナーの一言がプランナーの一歩が その家族の未来を変える」と。

最後に、テイクアンドギブニーズのスタッフが気づき、アクションを起こしたことで 素敵な結婚式となったダイジェスト映像を拝見。

〈 講演を終えて 〉
涙なしでは聞けない講演で、ウェディング業界はとてもやりがいのある仕事なんだと感じた。
結婚式が終わった後のお2人やその家族の関係までも深められるような結婚式がもっと増えていってほしい。
他人事と捉えるのではなく、プランナーさんが汲み取った2人の思いを、カメラマンとして何ができるのか、どんなカタチで残していくのかを考えていきたい。

 

以上がレポートでした。

様々な人がウェディングという形で新郎新婦の人生に携わり、素敵な結婚式を作り上げていきます。
私たちアクアビジョンズは、
2人のこれまでの人生、そして結婚式当日はもちろん、
結婚式後の「ふたり」からはじまる家族のストーリーも撮らせていただけるような存在でありたいです。